今回の取材場所は「アトリエユニオン」様のショールームにてスタート! トップブランド「ユニオン」にしか創れない商品がそこには存在しました。
こちらこそ宜しくお願いします。それでは早速ご案内しましょう。
こちらの商品ですが、たくさんドアハンドルが並んでいますが、実はすべてお客様からのオーダーで作成された一品モノばかりなのですよ。
凄いですね〜。このビー玉の入ったドアハンドルなど凄く素敵ですね。
こちらのドアハンドルはマンションのエントランス部で採用されオーダーされたモノですが、ハンドルの持ち手部分にビー玉を取り入れたデザイン的にも革新的なハンドルです。このハンドルは、建築会社からの依頼でオーダーされた一品モノです。私達ユニオンの伝統として、必ず現場に訪問し打ち合わせをします。また、その現場が終わるまでしっかりと"立会い"をし責任を持って商品をお届けすることを基本としています。
昨今の企業の考えは少しでも"効率化"の考えがありますが、建築現場という大きな現場の中でもユニオンさんは納入される「ドアハンドル」一つをしっかりと"立会い"をされ責任もってお届けされることがユニオンさんの今の信頼に繋がるのでしょうね。
そうですね。ハンドルだけでも約2300アイテムあり、シェアは約80%ですが、そういった積み重ねが今のユニオンの基礎となっています。
2300アイテムとは多いですね。そういえばユニオンさんの創業はドアハンドルからですよね?
1946年に大阪の南区で立野一郎商店として創業し、58年にドアハンドル専門メーカーとして株式会社ユニオンを設立しました。なので今年で50周年ですね。創業時のエピソードとして、先代の会長立野一郎が丁稚奉公をしていた際、戦争の影響で当時の奉公先の会社が解散し、「顧客や商品」を従業員に受け継がせていったのですが、立野は「顧客や商品」を受け継ぐことなく、社名であった「ユニオン」のロゴを受け継ぐことにしました。当時としては社名に横文字を使うことが珍しく、業界の内外を問わずに注目されました。また当時としては画期的なカラーのカタログをいち早く取り入れ、著名な設計士などに配布したところ、カタログの洗練されたデザインや見やすさが好評となり話題となりました。当時は「わら半紙にスケッチ」というカタログではありましたが、横文字の多用など時代を先取る設計士には大変気に入られました。それでは次のコーナーに行ってみましょうか。
こちらのクロセットはとても思い入れのある商品です。
今村さん・・「クローゼット」ではなくて「クロセット」なのですか?
私達ユニオンでは「クローゼット」を「クロセット」と呼んでいます。・・と申しますのも現在「クローゼット」と呼ばれる収納ドアは、約35年前にユニオンがアメリカからスチール製の収納ドアを紹介したのが始まりでアメリカでは「クロセット」を呼ばれていました。その名残でユニオンでは「クローゼット」を「クロセット」と呼んでいます。また、創業者で先代の会長から「将来ドアが全て手動式から自動ドアに変わるかもしれない。そうなるとユニオンの柱でもあるドアハンドルが無くなってしまう。その前に新たしい柱となる商材を確立しなければ・・」の言葉がきっかけで日本に「クロセット」を紹介しました。販売当初は、なかなか売れ行きも良くなかったのですが、「必ずニーズはやってくる」という信念のもと諦めず、そして大手デベロッパーのマンションの採用から火がつき現在のように収納ドアの主流へとなりました。当時の思い出として、マンションの建築ラッシュの影響から「クロセット」の販売が大変好調で、仕事が終わってから従業員みんなで工場へ行き手伝いを良くしたものです。
皆さんで「クロセット」を作る手伝いをされていたとは、なんだか歴史を垣間見ました。次はルームキットでも取り扱っている消火器ケースのコーナーですね。
そうですね。この消火器ケースが登場するまでは消火器は廊下にそのまま置いているだけでした。ところが設計士などから「これからの現場(建物)は、廊下に消火器をただ置くのではなく隠すべきである。しかし緊急のときは、どこに消火器があるのか直に分からなくてはならない」といった声があり「隠しながらも、緊急時は直に消火器の場所が分かる」という相反する難題に取り組み解決したのがユニオンの消火器ケースです。それまでは既製品の消火器ケースはなくユニオンが始めて製品化した商品でもあります。
たしかにユニオンさんの消火器ケースは壁に埋め込むタイプや廊下に置くタイプなどありますが、どの商品もデザインが良く、しかも消火器であることが人目で分かりますよね。
はい!そういったことが評価され、この消火器ケースをPRしたところ大絶賛され、「ドアハンドル」「クロセット」「消火器ケース」の3アイテムがユニオンの3本柱となりました。では次は2Fのレバーハンドル・ドアハンドルに行ってみましょうか。
技術も大切にしたいので、実は自社での工場を持っていません。ドアハンドルなどは多くの部品から成っていますが「アクリル屋さん」「真鍮屋さん」といった専門の職人工場に依頼して製作し、ユニオンがとりまとめをして製品化しています。やはり"餅は餅屋"ではありませんが、その道の専門の職人の技を大切にし、製品化することによりユニオンのクオリティーを常に保ち向上させています。また、私達の製品は「ホテル日航大阪」・「国立文楽劇場」・「そごう」・「裁判所」そして「迎賓館」にまで採用されるほど、著名な建物で採用されています。それは設計事務所や設計士さんなどから、その建物にあったこだわりのアイテムをオーダーメイドで作って欲しいという要望から出来たものですが、その要望をさらに進化させ既存製品に反映させています。私たちは「お客様の声」を非常に大切にしているのです。
ユニオンの考えとして、例え著名な建物であっても、普段そこに来場されるお客様が気付かないような、こだわりのないドアハンドルや、安価な製品を使ってしまうと建物全体のイメージが損なわれてしまう結果になると思います。ですから一般の皆さんには、エントランスや玄関など「建物の顔」となる場所へはこだわりを持って選んで欲しいと思います。
最後にユニオンさんの今後の方向性などお聞かせ願えますか?
先代の会長の言葉として「台風で、波が荒れていても海中の魚は一匹とも死ぬことは無い」つまり、信念を持ってよい製品を作ればお客様は当社を支持してくださり結果として不況であってもその影響を受けることは少ないという考えです。常にお客様からの声を大切にし、より良い製品作りを目指していきたいです。また昨今地球の環境問題が騒がれる中ユニオンとしても環境問題に取り組んだ製品作りを目指していきたいですね。例えば、ドアハンドルなどは「革」「鉄」「真鍮」などの部品から製品が作られますが、建物の解体時など各部品をばらして再利用できるような仕組みづくりや製品作りを目指していきたいです。 本日は有り難うございました。